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202049日()

東西南北

2020.1.22



 今冬は暖かい。地球温暖化の影響なのか、厚手のコートは出番が少ない。平成は記録的な猛暑や半世紀に1度の備えが機能しない豪雨災害が全国各地で頻発し、令和元年も大型化した台風が牙をむいた▼地球のさまざまな異変や問題が論じられる際に登場するキーワードにSDGs(Sustainable Development Goals=持続可能な開発目標)がある。国連で採択された17の目標の中で「気候変動に具体的な対策を」を掲げ、早急な取り組みを求めている▼ある学説では大気中の二酸化炭素濃度など、地球が均衡状態を保てなくなる境界線を指数で示す。そのグラフを見ると、気候変動、生物絶滅の速度など4項目は既にレッドゾーンに突入している▼天文学の専門家による「地球がもし100センチメートルの球だったら」という本の一節。「私たちは偶然に生まれた地球に住んで、一番繁栄している生物です。(中略)10万倍の顕微鏡でようやく見ることができます。そんな小さな人間が大きな地球環境に影響を与えているのです」▼SDGsは貧困や格差の問題とも向き合い、169のターゲット(小目標)を示す。経営体、地域の組織、個人などそれぞれの立場で何かできることはないか。芸術文化活動では5月開催の第22回別府アルゲリッチ音楽祭が「音楽とSDGs~未来と出会うために」をテーマに据えた。令和の新時代、まず地球規模の視座を持ちたい。
2020年1月22日

東西南北

 

 大分合同新聞の顔とも言えるコラムです。朝刊1面に掲載。短い文章ですが、政治や世の中の動き、いま話題の事柄を鋭く、時に風刺の効いた、心温まる筆致で描きます。故事来歴などのうんちくも豊富。文章に親しみ、物事を考えるヒントにもなる。それが「東西南北」です。

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