5月18日、英国でWBSS準決勝

井上尚弥「モンスター」の証明なるか



 日本が誇る世界ボクシング協会(WBA)バンタム級チャンピオン、井上尚弥(大橋)が5月18日、英国グラスゴーで国際ボクシング連盟(IBF)同級王者エマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)と対戦する。

 舞台は異なる団体の世界王者らが参加するワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)の準決勝。果たして、ボクシング発祥の地で「モンスター」の実力を証明できるか。

 井上の強さは海外でも高い評価を受けている。英国の一部メディアが「井上は階級を超えた最強パンチャー」と報道するほどで、切れ味抜群の必殺パンチは試合をするたびに世界に衝撃を与えている。

 井上も「バンタム級最強が目標。英国のファンの前でボクシングをするのが待ち切れない」と意欲を見せる。

 デビュー以来、17戦全勝(15KO)。怖いもの知らずの25歳は今が最も「旬」といえるだろう。

 一方、26歳のロドリゲスも19戦全勝(12KO)と無敗を続けている。井上と同じアマチュアで活躍した後、プロに転向。井上ほどのパワーは感じられないが、バランスが良く、多彩な角度で連打を畳み掛けてくる。

 井上は「日本人にはない角度で打ってくる。テクニックもあり、対戦するのが楽しみ」と胸を躍らせ、所属するジムの大橋秀行会長も「見応え十分の技術戦になる」と名勝負を予想する。

 昨年10月、井上は米国でロドリゲスの試合を観戦した。

 試合後インタビューを受け「ロドリゲスには何となく気持ちの弱さがあった。威圧感もなかったし、(精神的に)優位に立てた」と振り返っている。

 その言葉からも井上の充実度が伝わってくる。もちろん「ボクシングは真剣勝負の殴り合い。何が起きるか分からない」と油断はしていない。リング上では一瞬のミスも許されないのは百も承知である。

 注目の試合はどのような展開になるのか。お互いにジャブを伸ばしながら機をうかがい、先手を取りたいところだ。

 最近の井上は、バンタム級のWBA王座獲得も初防衛戦も1回KO勝ち。電光石火のパフォーマンスは驚異的だ。

 今回も類いまれな才能がフル回転する可能性は高いのではないか。

 ロドリゲスのテクニックを攻略し、英国ファンの度肝を抜く内容を期待したい。(津江章二)

2019年3月12日

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