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「墓地に入ったと考えた」ハンセン病元患者の阿部さんと徳田弁護士が対談

 ハンセン病の元患者で県出身の阿部智子さん(80)=仮名=が16日、元患者の国家賠償請求訴訟や家族訴訟で弁護団共同代表を務めた徳田靖之弁護士(75)=別府市=と大分市内で対談した。昨年6月に家族訴訟が原告勝訴の判決で終結したことを受け、問題を改めて考えようと市民団体が招いた。参加者は当事者の肉声に耳を傾け、差別や偏見の解消を誓った。
 阿部さんは国の隔離政策により、16歳で国立療養所の菊池恵楓(けいふう)園(熊本県合志市)に入所。現在も園内で暮らす。家族が周囲からの差別に苦しまないよう「私は恵楓園という墓場に入り、二度と出ないと考えていた。そうしないといけない環境だった」と語った。
 元患者らが隔離政策の違憲性を訴えた国家賠償請求訴訟(1998~2001年)には途中から原告に加わった。「最初から参加したかったが、家族がまたつらい状況になったらかわいそうだと思った」。兄が面会を望んでも「今更会いたいなんて」と一度は拒否したことも明かした。
 徳田弁護士は「私たちは智子さんたちにいろんなことを学びながら訴訟に関わってきた」と振り返った。同園内に設けられた特別法廷で男性が死刑判決を受け、執行された「菊池事件」を巡る国家賠償請求訴訟についても説明した。
 対談は「ハンセン病回復者の本当の人権回復と社会復帰へ向けて共に歩む会・大分」(御手洗礼子代表)が総会に合わせて実施。県民ら約30人が来場した。
 御手洗代表は「家族訴訟の原告は大半が匿名で、多くの人が自分の顔も名前も明かさずに被害を訴えた。裁判が終わってこれからが社会を変えていかなければならない時だ」と話した。 
※この記事は、2月17日大分合同新聞朝刊19ページに掲載されています。
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