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続く警戒、住民疲弊 宇佐親子殺害、16日で2週間

 宇佐市安心院町荘(しょう)の民家で住人の無職山名高子さん(79)と長男の郵便配達員博之さん(51)が殺害された事件は、あす16日で発生から2週間になる。いまだ犯人が見つからず、地元は官民一体のパトロールなどで不審者の警戒に当たっている。「いつになったら平穏な日々が戻るのか…」。緊張が解けない住民には疲労感もにじむ。

 「十分気を付けてくださいね」。事件現場近くの市道脇。市の青パト(青色回転灯装備車)に乗る松木郁夫さん(61)は13日午後、畑仕事に向かう隣接集落のイチゴ農家江藤明さん(70)に声を掛けた。
 一帯は市安心院支所から東に約3キロ。田畑が広がり、人家が点在している。別府市から県北へと通じる市道があるが、交通量は少ない。街灯もほぼない。
 市は「見回りを強化してほしい」という住民の声を受け、所有する全4台の青パトを連日、町内で走らせている。
 松木さんは「1人で巡回する私も怖いくらい。細かく走り、市民の求めに応えたい」。市消防団も夜警を続けている。

 地域は高齢世帯が多い。江藤さんも妻陵子さん(68)と2人暮らし。事件が人ごとに思えず、夜はそろって頻繁に目が覚める。小学生の孫が時折泊まりに来るのが楽しみだったが、今は「危険な目に遭わせたくない」と控えさせている。
 イチゴの収穫は春の最盛期になれば夜中までかかることもある。陵子さんは「それまでに解決してほしい。いつまでこんな生活が続くのか分からないのがつらい」。
 現場そばの農業男性(76)は、県外から慌てて帰省した長男の助言に従い、軒下や庭木などに計8台のセンサーライトを取り付けた。

 犠牲になった山名さん親子は目立ったトラブルが浮かばず、凶悪事件の動機は見えない。博之さんを知る市内の郵便局員からは「同僚が狙われた。同じ配達員として落ち着かない」との声も漏れる。
 町内の小中学校5校は保護者、ボランティアの協力を得て、登下校時の見回りや付き添いを継続。子どもの帰宅が遅くならないよう、部活動の時間を短縮するなどの措置も取っている。
 市教委学校教育課の竹下富美子課長(57)は「解決の糸口が見えない中、教員も負担を感じている」と厳しい表情を見せた。
※この記事は、2月15日大分合同新聞朝刊23ページに掲載されています。
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