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余った食材でレストラン APU卒業生ら、別府市で試験営業

 別府市の立命館アジア太平洋大(APU)の卒業生と学生が、廃棄される食材を使ったレストランを同市北浜で開いている。協力する店舗から集まる肉や野菜に応じたメニューを作り、来店客からも「おいしい」と好評だ。年間600万トンを超す食材が捨てられているという日本。店舗はホテル内にあり、市民だけでなく観光客も訪れる。泉都から「もったいない精神」を広げていく。
 レストランは「Trash Kitchen(トラッシュキッチン)」。名称は捨てられる食材を使う店という意味合い。ホテルニューツルタ1階に入っている。
 食材の8割は八百屋や精肉店、飲食店で余った肉の切れ端やトマトの端、形の悪いブロッコリーなど。日によって違うものが有償、無償で持ち込まれ、パスタやカレー、サラダなどに調理している。料理は高くて1400円程度だ。
 代表はシェフを兼務する山田聡人(あきと)さん(26)。APU卒業生でIT関連の仕事をしながら、趣旨に賛同する在学生6人と一緒に、昨年10月から試験的に営業している。
 ニュージーランド出身で経済的に厳しい家庭で育った。大学入学で初めて暮らす日本へ。別府市内の飲食店でアルバイトした際、「捨てられている食材の多さに驚き、浪費社会に心を痛めた」という。
 店には若者らを中心に幅広い世代が訪れる。入り口に表示した今までに使った廃棄される食材の量は昨年12月22日時点で140・5キロに上る。
 いつも来店しているAPU1年の浅井瞭太さん(19)=同市南町=は「コンセプトに共感する。見た目も味も捨てられる食材で作ったと思えない」。
 近くでハンバーガー店を営む野津怜三朗さん(26)はトマトやレタス、タマネギなどを提供。「どうしても余ってしまう野菜が出るので、誰かに食べてもらえるのはうれしい」と話す。
 県うつくし作戦推進課によると、全国の廃棄食材は事業、家庭ごみ合わせて年間約643万トンと推計されている。
 その削減を目指す店の開業期間は1月末までの予定。山田さんは「今後も続けていけそう」と延長を視野に入れている。
 レストラン利用の月額制や予約システムの導入も検討。「1日に作る量を事前に把握することで、店内での食品ロスも減らしていきたい」。環境に優しい飲食店のモデルケースを思い描いている。

<メモ>
 営業時間は午後6時から同9時半。定休日は月、木曜日。年始は7日から営業する。入荷食材でメニューが毎日少しずつ違う。問い合わせは山田聡人さん(☎080-4696-1707)。
※この記事は、1月5日大分合同新聞朝刊19ページに掲載されています。
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