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「藩主交代に地域社会が意見」 湯布院で江戸時代の古文書見つかる

 由布市湯布院町の大庄屋、溝口家に関する古文書が町内の子孫の家から見つかった。江戸時代のこの地域についてうかがい知ることができる貴重な史料。11月26日、町内で研究成果の発表講演会があり、県立先哲史料館の研究員が解説した。
 史料館などによると、溝口家は相模国が本拠地で、大友氏と共に豊後国に移ってきたと伝わる。大友氏の改易後に湯布院町並柳に移り住んだ。1680年から同町中依を本拠地とした。1712年に牧野氏が延岡藩主になると、速見郡16村と大分郡2村が延岡領となった。溝口家は18村の大庄屋役を務めたとみられる。
 熊本・大分地震で中依にあった溝口康隆さん(60)=税理士=の実家が壊れ、解体するために家の中を整理したところ、古文書や藩主から拝領した漆器などが見つかった。約150点を同館に預けた。
 そのうちの一つが、延岡藩主が牧野氏から内藤氏に交代する際に提出されたとみられる古文書。18村の庄屋や組頭、百姓代138人の連名で、善政をした牧野氏の所領であり続けたいと願い出ている。牧野氏の京都屋敷に届け、見つかったのは控えと考えられる。
 講演会は健康温泉館「クアージュゆふいん」であり、町内などから約100人が参加した。同館主幹研究員の桜井成昭さん(50)が古文書について▽交代を知って5日程度で大勢の署名を集めており、地域の連帯性が分かる▽江戸に持って行くと直訴になるため、京都にした―と説明。「幕府が決めた藩主交代に対し、地域社会が意見した非常に珍しいケースだ」と指摘した。
 溝口さんは「講演会に地域の人たちが大勢集まってくれた。古文書が町の歴史について考えるきっかけになり、うれしい」と話した。
※この記事は、12月4日大分合同新聞朝刊10ページに掲載されています。
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