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諦めない桜の戦士「最高」 ラグビー日本代表に万雷の拍手

 桜の戦士の快進撃は終わりを告げた。ラグビー・ワールドカップ(W杯)で日本代表は20日、準々決勝で南アフリカに敗北した。1次リーグでは強豪を相次ぎ撃破し、ベスト8に初進出。4強にはあと一歩及ばなかったが、これまでの躍進に選手は「最高のチームだった」と胸を張る。最後まで諦めない姿にファンは万雷の拍手を送った。

〇大分のファン熱い声援
 【大分市】「よく頑張った」「感動をありがとう」―。ラグビーワールドカップ(W杯)の準々決勝で日本が南アフリカと対戦した20日、県内各地でパブリックビューイング(PV)があり、県民らが熱い声援を送った。惜しくも4強はならなかったが、会場は史上初の決勝トーナメント進出を果たした選手たちへの賛辞の言葉で埋め尽くされた。
 大分市府内町の祝祭の広場は過去最多の約5千人であふれかえった。試合前、同市三佐の会社員高木徳義さん(65)は「9月の強化試合では南アフリカにスクラムで負けなかった」。日本の勝利を信じて気合を入れた。
 前半、南アフリカに先制トライを許すと、会場は「あー」とため息。選手を励ますようにニッポンコールが起き、臼杵市野津町の会社員関屋光太郎さん(20)は「必ずトライを取り、逆転してくれるはず」と祈った。
 ここまで快進撃を続けてきた日本だが、優勝候補の壁は厚かった。ノーサイドの瞬間、佐伯市直川の看護師高橋里恵さん(49)は「最後まで諦めない姿に感動した。自分の人生の励みになる。本当にありがとう」と涙を流した。
 元ラガーマンで東京都大田区の会社員坪田史郎さん(56)は「日本のラグビーを盛り上げてくれて感謝している。ブームの継続、底辺拡大につながれば」と期待。
 大分市金池小3年の三ノ宮成葉(なるは)さん(9)、愛隣幼稚園の作太郎ちゃん(5)きょうだいは「格好いいのでラグビーをしたくなった。田村優選手みたいなキックをしたい」と目を輝かせた。

 【別府市】別府市の北浜公園にある観戦エリアでも、国内外の約4千人が日本代表を応援した。
 日本の選手が前進すると「いけー」「走れー」と大きな声援が起こり、南アフリカの猛攻には「きゃー」と悲鳴。一喜一憂しながら4強を懸けた熱戦を見守った。
 日本の〝終戦〟を告げる笛が鳴ると、大きなため息。ラグビー経験のある別府市朝見の会社員坂本彰宏さん(40)は「ミスが続いての敗戦は残念だが、過去最高にラグビー熱が高まった。選手にお疲れさま、ありがとうと伝えたい」とねぎらった。

〇「具ちゃん、よくやった」
 【佐伯市】佐伯市中村東町の飲食店では、日本文理大付属高出身で先発出場したプロップ具(グ)智(ジ)元(ウォン)選手を応援するため、同高ラグビー部元監督の染矢勝義さん(51)=同高教諭=やラグビー経験者ら15人がテレビ観戦した。
 具選手は前の試合で前半途中に負傷交代していた。染矢さんの「体は大丈夫か」とのメールに対し、「いい感じに仕上がってる。絶対勝って一つ上に行きます」と返信があったという。
 具選手が画面に映ると「具ちゃん、いいぞ」「デニー(具の愛称)行け」と声援。後半に交代すると「良くやった、お疲れさま」と大きな拍手でたたえた。
 「今大会で心身とも大きく成長した。4年後も楽しみ」と染矢さん。教え子のさらなる飛躍を期待した。
※この記事は、10月21日大分合同新聞朝刊4ページに掲載されています。
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