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安全保障環境は厳しい 岩屋毅前防衛相インタビュー(上)

北朝鮮ミサイル高度化、対立越え日米韓連携を

 前防衛相の岩屋毅衆院議員(62)=大分3区=が19日、大分市の大分合同新聞社を訪れ、退任後初のインタビューに応じた。日本の安全保障環境について「厳しくなっている」と指摘。日韓関係は「外交とは別次元で、安全保障での日韓、日米韓連携が重要だ」と強調した。要旨は次の通り。
 ―退任した今の心境は。
 国土と国民の平和な暮らしを守る責任を果たすため、全力を尽くした。機会をいただいたのも長年、支援してくれた郷土の皆さんのおかげ。在任中は地元に帰る機会は少なかったが激励や声援を送り続けてもらい、心から感謝している。
 ―安全保障環境をどう捉えているか。
 厳しくなっているのを実感した。米朝首脳会談後も北朝鮮の核とミサイルの脅威は続いている。在任中に短距離弾道ミサイルなどが10回発射され、少なくとも2種類は新型で技術は高度化してきている。
 中国との関係改善は進みつつあるが、なお尖閣周辺は領海侵犯されている。自衛隊のスクランブル(緊急発進)は年千回で3分の2は中国。ロシアは北方領土で軍事面を強化しており、動向を注視すべきだ。イラン情勢は再び緊迫し始めた。日本は抑止力としての防衛力や日米安保の強化、友好国との連携がますます必要だ。
 ―韓国とはレーダー照射問題、日韓軍事情報包括保護協定(GSOMIA=ジーソミア)破棄など対立もあった。今後の関係は。
 就任直後に韓国の国際観艦式で自衛艦旗である旭日旗を掲げられないルールにされて参加を見送った。自衛隊機へのレーダー照射問題は水面下のやり取りで先方が認めて謝罪があれば映像の公表には至らなかったが、事実を否定された。その後、韓国は日本の哨戒機が低空で威嚇飛行したと主張し、ますます協力関係が悪化しかねない状況だった。
 私はトップ同士で胸襟を開いて話し合う必要があると判断し、シンガポールで韓国の国防相と非公式に会談した。役人に外してもらい2人で話したので内容は控えるが、日韓で緊張が高まるのは望ましくないことを合意できた。その後は緊張が収まり、良い方向に変わったと思った。ただ、徴用工問題など外交で緊張が高まる中、ジーソミア破棄の通告があった。直後に北朝鮮のミサイル発射があるなど環境は厳しい。外交とは別次元で、安全保障面での日韓、日米韓の連携は引き続き重要だ。米国も危機感を持っていると思う。
 ―会談で握手をしたことなどに国内で批判が出た。
 厳しい話をしても会うときと別れるときは気持ち良くが私のモットー。信念に基づいてやったことだ。批判は承知しているが、まったく気にしていない。
 ―ミサイル発射が相次ぐ北朝鮮に今後、政府はどう対応するべきか。
 一連の発射が国連決議違反なのは明白だ。遺憾の意を表明するのにとどまらず、抗議が必要。6カ国協議の枠組みで連携も重要になる。国際社会で決議の履行を求めていくべきだ。
※この記事は、9月20日大分合同新聞朝刊5ページに掲載されています。
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