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円滑な観客輸送に万全 交通量抑制へ徹底周知

切り拓け―おおいた新時代 第10部開幕前夜

 「ご協力をお願いします」。大分市の南下郡東下交差点に、拡声器を通した警察官の声が響く。一般車両が開けた道を、バスが走り抜けた。
 ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会の開幕まで1週間余りとなった11日。官民でつくるW杯県推進委員会は、観客輸送の柱となるシャトルバスの運行を同市内でテストした。
 渋滞が起きやすい宗麟大橋と米良バイパスを結ぶ市道の交通規制はうまく機能し、用意した3台は時間通りに交差点を通過した。
 「本番では市内の交通総量をいかに抑えられるかが鍵になる。円滑なアクセス確保につなげたい」。県警交通規制課次席兼課長補佐の小笠原章悟(46)は気を引き締める。

 大分、別府両市内の主要9地点とドームを往復するシャトルバスは、キックオフの約4時間前から動き出し、試合を終えた約2時間半後まで走り続ける。
 会場の昭和電工ドーム大分(大分市横尾)は約4万人を収容する。県は過去の大規模イベントなどの実績を踏まえ、「1試合当たり3万1000人が利用する」と想定。乗客をスムーズに運ぶために必要な大型バスは毎試合400台と試算した。
 業界は運転手不足に悩み、大会は秋の行楽シーズンとも重なる。厳しい状況の中で88社が協力し、約120台を県内、残る約280台を九州各県と山口県から調達する手はずを整えた。各社は試合前日から大分県内に車両を送り込む。
 大分バス(同市)はグループで最大40台を提供する。「国を挙げた一大イベント。最大限の協力をし、大事な安全輸送の使命を果たしたい」。貸切課は大分開催の成功を願う。

 バスの発着地に長い行列ができるかもしれない―。
 別府市北浜の飲食業魚谷剛一(よしかず)(46)は、大会本番の混雑を思い浮かべた。
 泉都の祭りではおなじみになった「べっぷ屋台村」の実行委員長だ。乗車の待ち時間を少しでも快適に過ごしてもらうため、大分での試合開催日には、主要なシャトルバス乗り場となる別府公園(野口原)に出店することを決めた。
 生ビールに焼きそば、おでん、たこ焼き、ステーキ串……。「いい気分で観戦に向かってほしいですから」。世界的なイベントに水を差すわけにはいかない。

 スタッフの配置、乗り場の動線確保、運行ルートの確認。「後は現場との細かい調整です」。県W杯推進課受入環境整備班主査の奈須秀隆(40)は17日、バス運行の図面に見入った。
 最大のヤマ場は、観戦客が三々五々スタジアム入りする試合前ではなく「ノーサイド後」だ。興奮冷めやらぬ4万人のファンは、一斉にバス乗り場に向かうだろう。
 大挙して押し寄せる人波をどうさばくか。大分市中心部へは10台のバスを3、4分間隔で同時出発させるなど、試合後の2時間半以内に全員を送り出すことを目標にしている。
 当日は同駅とドームを結ぶ道路周辺にレッカー車が常駐し、事故渋滞など不測の事態に備える。公共交通機関の利用などを呼び掛けるチラシも作り、少しでも混雑を和らげるための周知を続けている。
 人事は尽くした。「必ずうまくいく」。奈須は自らに言い聞かせている。
 =敬称略=
※この記事は、9月18日大分合同新聞朝刊19ページに掲載されています。
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