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オールブラックスは誇り 114年前の英への大勝利が背景

切り拓け―おおいた新時代 特別連載NZリポート

 ラグビー王国のニュージーランド(NZ)は、20日に開幕するワールドカップ(W杯)日本大会をどのように心待ちにしているのか。13~18日付の大分合同新聞朝刊1面に掲載した特別連載「切り拓(ひら)け おおいた新時代」のNZリポート編は、NHK大分放送局との共同企画だった。本紙記者と現地を歩き、本場の熱気を体感した同局放送部のディレクターとアナウンサーの取材記――。

NHK大分放送局ディレクター 阿部 公信(36)

 ラグビーW杯大分開催の初戦(10月2日)に登場するのが、オールブラックスの愛称で知られるNZ代表。NHK大分放送局では前日の同1日、これまでW杯を3回も制したこのチームの強さについて、「NZのラグビー文化」という視点から迫る特別番組を放送する。その担当ディレクターとして現地を取材した。
 特に知りたかったのは、オールブラックスが長年、チャンピオンチームでいられる歴史的背景だった。その疑問を解き明かすため、パーマストン・ノース市にあるこの国唯一のラグビー博物館を訪ねた。館内には、さまざまな写真やユニホームなどの史料を年代別に展示していた。
 NZはもともとマオリ(先住民族)の島だったが、1840年にワイタンギ条約で英国領になったことでラグビーが伝わってきた。今回、倉庫に保管されていた貴重な史料を特別に見せてもらうことができた。
 それは1905年にNZ代表が宗主国だった英国に遠征し、試合をしたときの写真。マオリや開拓民で構成したチームは、予想を覆す35戦34勝という大勝利を収めた。
 特に私の目に留まったのが、隙間なく道を埋め尽くす人だかりの写真だった。選手たちを一目見ようと、帰国する港には大勢の人が集まったのだという。
 博物館で働くラグビーの歴史家に事の真相を尋ねると、彼は力強くこう答えた。「この大勝利は、マオリや移民たちが初めてNZ国民としての“アイデンティティーと誇り”を感じることができた出来事だった」
 今回の取材では、NZの子どもからお年寄りまで幅広い世代に「あなたにとってオールブラックスとは何か?」という質問を投げ掛けた。みんな口をそろえて「誇り」と答えた。あの大勝利から114年たった今も国民のシンボルであり続けている。だからこそ、強くなくてはいけないのだ。
 オールブラックスが大分でどんな試合を見せてくれるのか、ますます楽しみになる取材だった。

【プロフィル】あべ・きみのぶ 1983年、福島県いわき市生まれ。中央大卒業後、2006年にNHK入局。福井放送局などを経て17年7月から現職。これまでに「クローズアップ現代」や「プロフェッショナル 仕事の流儀」などを担当した。
※この記事は、9月18日大分合同新聞夕刊11ページに掲載されています。

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