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玖珠の渓谷18人孤立、救出後に「認識甘かった」後悔

いきなり増水、車水没

 玖珠町日出生の大谷渓谷で孤立し、15日に救出されたレジャー客18人は日田市内の病院で診察を受けた。「しんどかった」「認識が甘かった」。病院で取材に応じた人たちは濁流の近くで一晩助けを待ち続けた疲れをにじませ、台風10号が接近する中で渓流を訪れたことへの反省も口にした。
 県などによると、一行は佐賀県多久市在住の生後5カ月~42歳の男性12人、女性6人(計5世帯)。友人グループでバーベキューをするため、14日に軽RV6台で渓谷を訪れた。
 バーベキューを終えて河原を走行中、岩石や砂利にタイヤがはまった4台が立ち往生した。その後、台風による雨で「いきなり川が増水し、水没した」(参加男性の一人)。近くの山の斜面にテントを張り、夜を明かした。子どももいたが「親と一緒のため落ち着いていた」(同)という。
 別の男性らは「今考えれば認識が甘かった」と後悔。「とにかく寒かった」との声も上がった。
 大分県警と消防は14日夜から延べ約90人で捜索、救助に当たった。県警機動隊の宇都宮徹警部補(43)によると、激しい風雨のため15日午前2時にいったん中断し、同7時20分に再開。ぬかるんだ斜面を下り、川岸から高さ約10メートルの場所でテントを見つけた。
 Tシャツがびしょぬれで、サンダルを片方しか履いていない人もいたという。けがをしたり、体調を崩した人はいなかった。
 宇都宮警部補は「全員無事でうれしく思う。ただ、さらに増水していたらどうなっていたか」と語った。
 全国各地で水の事故が相次ぐ。県防災局の福岡弘毅防災危機管理監(53)は「台風は事前に警戒できる災害。川の増水や氾濫だけでなく、土砂災害の危険もある。台風シーズンはまだ続く。海や川に行く際は十分気を付けてほしい」と呼び掛けた。
※この記事は、8月16日大分合同新聞朝刊23ページに掲載されています。

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