大分県内ニュース
地域密着!郷土のニュースとスポーツ

復興願い30年ぶりSL走る(動画あり)

沿線に活気「また走って」

 県内で約30年ぶりとなる蒸気機関車(SL)の運行が9日、実現した。経済団体などでつくる「大分にSLを走らせる会」(会長・姫野清高大分商工会議所常任顧問)が、2017年の福岡・大分豪雨で被災した沿線地域の振興につなげようと一日限定で企画。JR久大線日田駅(日田市)から日豊線別府駅(別府市)まで約106キロのコースで、沿線は多くの見物客や鉄道ファンらでにぎわった。

 JR九州によると、県内でSLが運行するのは1989年6月の豊後竹田―別府間の臨時便以来とみられる。同社が熊本県内で運行しているSL人吉の車両を使用。今回は「SL湯けむり号」と名付けた。

 約100人が乗車。日田駅の出発前、大塚勇二日田市副市長(62)が「運行する沿線の6市町には温泉が湧いている。旅の後は温泉を楽しんで」と車内放送であいさつ。午前9時20分にSLが汽笛を上げて動き始めると、駅周辺に集まった子どもら約150人が手を振って見送った。

 乗客は沿線にある慈恩の滝などの風景を満喫。各所に集まった大勢の住民らに手を振り返していた。

 SLは玖珠町の豊後森駅で約1時間停車。近くの豊後森機関庫付近では、地元の米やスイーツの販売があった。近くでソフトクリーム店を営む女性(60)=玖珠町帆足=は「雨が残念だが、お客さんが多くSL効果を実感している。また運行してほしい」と話した。

 SLに乗車した大阪府茨木市の会社員小西俊彦さん(56)は「沿線の盛り上がりに感動した。大分の人は温泉のように温かいですね」と喜んでいた。

 車両は由布市湯布院町の由布院駅などでも停車。大分駅を経て、午後2時45分ごろ別府駅に到着した。

 利光直人実行委員長(72)は「SLは乗客だけでなく、愛好家ら多くの人を呼び込んで地域経済への波及効果が期待できる。今回は試金石。次は来年度中の全線復旧を目指している豊肥線での運行を実現したい」と意気込んだ。

 九州鉄道記念館(北九州市)によると、大分県内から定期運行のSLが姿を消したのは1974年4月25日。日豊線が最後だった。久大線は70年10月1日。その後も臨時的に走行することがあったという。 
※この記事は、7月9日大分合同新聞夕刊11ページに掲載されています。
OPENCLOSE

速報ニュース

ニュースアクセスランキング 3時41分集計

ランキング一覧を見る

大分合同新聞ニュース絞り込み検索
記事の絞り込み検索が可能になりました!

期間選択
ジャンル選択
記事種別選択

大分県の天気

PM2.5情報
大分県の測定データ大分市の測定データ
大分合同福祉事業団
インターネットによる募金「かぼす募金」を受け付けています
大分合同新聞
販売店検索はこちら
お近くの販売店を今すぐ検索!
HELLO KITTY×大分合同新聞
おともだちカード
「大分合同新聞 HELLO KITTY」が大切なあなたの気持ちをお届けします。

全てのお知らせを見る

電子書籍のご案内

ページ上部へ戻る