田植え体験を実施する田んぼの前で参加を呼び掛ける堀伸太さん(左)ら 由布市庄内町の大津留まちづくり協議会(安部元生会長)が「田舎暮らし体験プロジェクト」を始める。自然の中で生活する魅力を通年で感じてもらい、移住につなげる狙い。第1弾となる田植え体験の参加者を募集している。 大津留地域は庄内町北部の山間部に位置し、過疎高齢化が進む。人口はこの10年で約2割減少。2016年3月には地域の核だった小学校が閉校した。地元住民や団体は「負のスパイラルに歯止めをかけよう」と、17年3月に協議会を設立した。 これまでシイタケの駒打ちなどの体験を単発的に開催。田舎暮らしの魅力をより深く感じてもらおうと、通年のプロジェクトを企画した。23日にもち米の田植え体験を実施。稲刈り(10月)、しめ縄作り(12月)、餅つき(1月)も計画する。一つの行事だけ参加もできる。 担当するのは協議会の地域振興部。部長の堀伸太さん(36)=広島県出身=は東京や大分市に住んでいたが、田舎暮らしに憧れて15年に移住。造園業を営む。「自然の中で作業をする気持ち良さを一緒に感じてみませんか」と参加を呼び掛ける。 23日は午前9時、おおつる交流センター(旧大津留小)に集合する。大津留産の農産物の他、軽食、スイーツなどを販売するマーケット(午前9時~午後1時)も開く。 参加費は1家族1500円。電話で協議会事務局(☎080-7989-1497)に申し込む。受け付けは平日午前9時~午後4時。定員(20人)になり次第、締め切る。