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カレーなる泉都(2)

 母国の文化を紹介したい元留学生、地元産の食材を生かそうとする料理人、アジアの食文化に魅了された日本人―。国際色豊かな別府市で、作り手の思いがにじむ多国籍のカレー料理店が増えている。気になる店を記者が訪ねてみた。
 インド、バングラデシュ、タイ、そして日本と各国のカレーが楽しめる市内。“カレー熱”の高まりを受け、今年3月には官民一体で「べっぷカレージャンボリー」を開催。専門店や留学生チームなど35店が参加し、会場となったビーコンプラザは熱気に包まれた。
 市文化国際課がイベント前に実施した調査では、市内では80店以上がカレーを提供していることが分かった。「ホテルなどを含めるともっとありそう。日本の昔ながらのカレーも含め、各国の特色が表れるのがカレーの魅力」と担当者。
 別府が生んだカレー文化を味わい尽くしてみませんか。

○直輸入スパイスに合う濃厚チーズ(アフジャーレストラン)

 「アフジャーレストラン」(元町)は、インド人家族が経営する本格インドカレーの店だ。一番人気は「パニールカレー」(900円)。家庭の味を再現するために直輸入したスパイスとチーズ、県産のタマネギをふんだんに使用。独自に調合したスパイスのピリッとした辛さに濃厚なチーズがマッチする。
 立命館アジア太平洋大の卒業生でインド出身のバルティー・アフジャーさん(42)がオーナーを務める。在学中の2005年、市の商店街活性化事業を活用して出店。衣類販売の仕事もしており多忙な日々を送る。別府を留守にする時は、料理長の父、キシャンさん(68)が店を守る。
 「多国籍なお客から、さまざまな要望がある。全員に満足してほしい」とバルティーさん。ハラルチキンや卵アレルギーでも食べられるパンの一種「チャパティ」なども提供する。

 営業時間は午前11時~午後2時半、同5時~同9時。定休日は月曜。問い合わせは同店(☎090-8226-0179)。

○トマト使い真っ赤なルー(極楽亭) 

 〝血の池〟をイメージした真っ赤なカレー。周囲には旬の野菜が彩り豊かに添えられている。
 「血の池地獄」敷地内にあるレストラン「極楽亭」(野田)。郷土料理が並ぶメニューの中で、ひときわ目を引くのが「地獄の極楽カレー」(サラダ付き、1300円)だ。
 真っ赤な色の秘密はトマト。トマトの酸味や甘みにしっかりとスパイスが効いている。旬の野菜は焼いたり、蒸したりとシンプルな調理だが、カレーとの相性は抜群。無農薬や有機野菜にこだわる。
 観光客でにぎわう同店。「食材選びを大切にしながら、丁寧に手作りしたカレー。市民にも味わっていただきたい」と左山豊料理長(48)。

 営業時間は午前8時半~午後4時。カレーは午前10時から提供。定休日なし。問い合わせは同店(☎0977-66-5969)。

○女性に人気の健康志向メニュー(チャンノーイ)

 山の手町のタイ料理店「チャンノーイ」で提供する本格的なタイカレーは健康志向がコンセプト。タイで8年暮らした店主の遠藤尚美さん(47)が作り、女性を中心に人気を集めている。
 3種類のカレーから二つを選ぶランチセットは、ココナツ風味でスパイシーなグリーンカレーと、タイ料理の中では辛さが控えめのマッサマンカレーの組み合わせがお薦めという。日出町内の農家から仕入れたレンコンをふんだんに使い、辛さと食感を楽しめる。
 「おいしく安全なものを」と、自家栽培のタマネギやパクチーなどの野菜は全て無農薬。購入する野菜も県産を心掛ける。スパイスやペーストはタイで購入。友人からもらったレシピなどを参考に本場の味を再現する。
 「大好きなタイ料理で健康になってもらえたら」と始めたカフェ。落ち着いた空間で異国の味を堪能してみては。

 カレーランチセットは1080円。グリーンカレー、マッサマンカレー、チャンノーイ風インドカレーの3種類がある。サラダ付き。営業は午前11時半~午後3時。閉店後にヘッドスパなどもしている。要予約。定休日は木、日曜。問い合わせは遠藤さん(☎090-7458-4670)。

○長年愛される変わらない味(カレーハウスアラジン) 

 住宅街にある「カレーハウスアラジン」(大畑)は長年、地域住民らに愛されてきた。「気取らず、気軽に食べてほしい」との思いで作ったカレーは具材のうま味や甘み、スパイスが絶妙に組み合わさっている。一押しはボリューム満点のカツカレー。
 鬼塚利昭さん=享年(70)=と妻の紀美子さん(70)が1981年に開いた。1階の店舗は当初、喫茶店だったが、約5年後にカレー専門店に。利昭さんが完成させたレシピを今も変わらず提供している。
 辛さを自由に調整でき、中には700倍の激辛カレーを完食した強者も。昨年、利昭さんが亡くなって店を譲ることも考えたが、常連客の声を励みに継続。紀美子さんは「お店に顔を出してくれる人がいる限り、続けたい」と話している。

 メニューはカレー630円など。午前10時に開店し、ラストオーダーは午後8時。月曜が定休日。店舗の2階で美容室も経営しているため、事前に電話をして行くのがお勧め。問い合わせは同店(☎0977-26-2266)。
※この記事は、6月13日大分合同新聞朝刊12ページに掲載されています。
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