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アトピー患者に寄り添う湯治宿  直入町長湯「おやどあんと」

自身も患う赤嶺さん運営、食事療法の助言も

 アトピー性皮膚炎に悩む人に寄り添った湯治宿を―。竹田市直入町長湯の「おやどあんと」はオーナーの赤嶺貴仁さん(37)が体験を基に運営。同じ病気に悩み、長湯温泉で温泉療養をする人たちのよりどころになっている。
 赤嶺さんは大分市出身。高校卒業後、全国各地でスポーツインストラクターなどをしていた。横浜市にいた10年ほど前、幼少期から患ったアトピー性皮膚炎が悪化。ステロイド剤依存の皮膚疾患で薬が効かなくなった。通院と薬の服用を絶ち、食事療法と湯治を開始。かゆみに耐えられずに爪でかきむしると皮膚は赤黒くなり、体に激痛が走った。寝ていても出血や、炎症部分からの滲出しん(しゅつ)液に悩まされた。「地獄の8カ月間」を経て症状は落ち着いた。
 その後「アトピーに苦しむ人は外見や寝具を汚す遠慮から、湯治できる場所が少ない」と、自ら湯治宿を開くことを決意。自然と温泉が豊かな竹田市を選び、2017年1月に古園の民家で「あんと」を開業。名前の由来は子どもが言う「ありがとう」がなまって聞こえたことからで、安堵あん(ど)にも掛けた。
 同年11月、現在地に移転した。民家を改装した3室で素泊まりだけの簡易宿所。予約は月数件だが、3週間滞在して長湯温泉で湯治する客も。食事は自炊で、時には赤嶺さんが料理する肉や乳製品、卵を使わない「ビーガン料理」を分け合い、病気の悩みや苦しみを語り合う。
 客からは「こんな宿があって救われた」「悪くなったらまた来る」との声が寄せられる。病気に悩む人たちに口コミで広がり、うつ病や睡眠薬依存の人たちも湯治に来るようになった。「自宅と同じようにくつろいで過ごしてもらいたい」と赤嶺さん。月数回、ビーガン料理の出張店を開いて食事療法のアドバイスをする活動もしている。
 問い合わせは「おやどあんと」(TEL0974・70・5299)。
※この記事は、2月7日大分合同新聞朝刊16ページに掲載されています。
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