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東龍がっちり4強 全日本高校バレー

追う第2S、底力で逆転

 バレーボールの全日本高校選手権第3日は7日、東京都の調布市武蔵野の森総合スポーツプラザで男女の3回戦と準々決勝があった。県代表女子の東九州龍谷は3回戦で金沢商(石川)、続く準々決勝の京都橘もストレートで下し、4強入りを果たした。
 このほか男子は2連覇を狙う鎮西(熊本)が準々決勝で近江(滋賀)に2―1で競り勝った。全国高校総体優勝の市尼崎(兵庫)、前回準優勝の洛南(京都)、清風(大阪)も勝ち上がった。
 女子は高校3冠を目指す下北沢成徳(東京)が準々決勝で鎮西に2―0で快勝。2連覇が懸かる金蘭会(大阪)、八王子実践(東京)も4強入りした。
 第4日は12日、同会場で男女の準決勝がある。東九州龍谷は決勝進出を懸け下北沢成徳と対戦する。

 東九州龍谷が準々決勝で京都橘を2―0で下し、2年連続で4強入りを決めた。3年生にとって最後の大会は休養日を挟んで12日の準決勝から再開する。相原昇監督は「あと1週間、この子たち(現布陣)とまだバレーができることがうれしい。あとは勝って泣きたいね」と最高の引退の舞台に導くことを誓った。
 準々決勝は第2セットがヤマ場だった。相手に15点しか与えなかった第1セットから一転。後のない状況を力に変える伝統校の意地を示され、序盤から今大会初めてまともにリードを許した。
 中盤も最大2点を追う展開が続いたが、選手たちは冷静だった。「少しどきどきしたけど、これまでももっときつい試合を経験してきた。みんな同じ思いで、この雰囲気なら大丈夫と思った」と園田風音(3年)。その言葉通り、20点まで1点を争う激しいシーソーゲームを繰り広げた後の終盤に底力を見せた。
 失点を伏線に「相手の裏をかいた」という園田のトスに合屋咲希(同)、室岡莉乃(1年)らアタッカー陣が抜群の反応。薄くなった相手ブロックの隙を逃さずに強打をコートにたたきつけた。最後は平山詩嫣主将(3年)のスパイクで熱戦に終止符を打った。
 準決勝で戦う下北沢成徳(東京)には昨年の全国高校総体で敗れている。1年時から主力を担う合屋は「3年間、気持ちの弱かった部分など反省してきたことを全てこの舞台で克服したい」とし、平山主将も「これまで負けてきた悔しさを晴らせる最後のチャンス。全身全霊で臨むのみ」と力を込めた。

安定サーブレシーブ
 東九州龍谷は3回戦の金沢商戦で、磨き上げたレシーブ力を存分に発揮。安定した攻撃につなげる土台にし、初戦(6日)に続いて相手に20点目を与えず快勝した。
 序盤から安定感抜群のサーブレシーブで流れをつかむと、手放さなかった。守備のエキスパート吉田鈴奈(2年)を軸に変化の大きい相手サーブにしっかり対応。攻撃陣もブロックされたボールのリバウンドに次々と反応するなど、じわじわと相手を追い詰めた。
 「初戦は感覚がつかめなかったが、1戦経験したことで、足も自然と動きはじめた。練習してきた通りの力が出せた」と吉田。派手さはないが緻密で粘り強い堅守が攻撃陣を奮い立たせ、「序盤から初戦以上に気持ちよくプレーができた」という梅津憂理(3年)ら攻撃陣の持ち味も引き出して準々決勝進出を引き寄せた。相原昇監督も「信じられないくらい各選手が役割をきっちり果たしてくれた。出来すぎ」と太鼓判を押す内容だった。

頼れる大砲 荒木存在感
 身長184センチで前回大会決勝を経験した東九州龍谷のミドルブロッカー荒木彩花(2年)が前衛のローテーションで存在感を示し続けている。
 前回大会は「緊張しかしていなかった」という。だが今回は自分の役割にしっかりと責任を持ち、「高さでは絶対に誰にも負けないという自負がある」と気合を入れて大会に臨んでいる。
 準々決勝の京都橘戦では、第1セットから決めにいった強打を返される場面もあった。だがこれが逆に機能した。ブロックと同様にネット際で俊敏な横移動と存在感抜群の高さで相手の前に立ちふさがり、おとり役に。「得点にならない場面もあったが、スパイクは常にぶっ飛ばす意識を持って全力で腕を振り抜いた。これが自分の持ち味なので」と豪快に笑った。
 次戦からはいよいよ1年間待ったセンターコートでの戦いが始まる。頼れる大砲は「(昨年準Vの)悔しい思いを忘れずに練習してきた成果を示す」と声を大にした。

▽女子準々決勝
東九州龍谷 2(25―15 25―21)0 京都橘

【準々決勝評】
 攻守で持ち味を発揮した東九州龍谷が粘る京都橘を振り切って4強入りした。
 第1セットは安定したサーブレシーブを軸に相手に連続得点をほぼ許さず、25―15で奪った。
 第2セットは後のない相手の粘りに押され、中盤まで追う展開となった。それでも室岡、梅津が要所で得点を重ね、終盤に逆転に成功。一気に引き離した。

▽女子3回戦
東九州龍谷 2(25―15 25―18)0 金沢商(石川)

【3回戦評】
 攻守でミスの少ないバレーを続けた東九州龍谷が金沢商に快勝した。
 第1セットは梅津のサーブを起点に、5連続得点で主導権を握ることに成功。中盤にも平山の強打などで連続得点し、大差で先取した。
 第2セットは中盤に連続失点を喫したが、その後、室岡の連続得点などで一気にリードを広げ、粘る相手を振り切った。
※この記事は、1月8日大分合同新聞朝刊17ページに掲載されています。
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