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坂手洋二さん(56) 4日間 本気で交流

ようこそ劇作家大会へ②

 「劇作家大会」を発明したのは私である。
 自慢はしない主義だが、そう取られてもいい。こればっかりは本当なのだから、仕方がない。
 というか、創設以来、私が最も劇作家協会に貢献できたのは、この「劇作家大会」というアイデアなのかもしれない。
 北九州市の方々に相談され、北九州芸術劇場ができることを想定し、当時批判されていたいわゆる「箱もの行政」に対して、「演劇を創造すること」を市民とアーティストが共有できるイベントができないかと思いついたのが、「劇作家大会」である。
 第1回の〈北九州大会〉は、1994年9月末から4日間、北九州国際会議場他で行われた。その前年に劇作家協会ができた勢いもあったと思う。劇作家協会という組織そのものをアピールし、劇作家の社会的地位向上を図った。
 そして、戯曲というものが演劇の中心であり、文化の活性化の契機になるということを示した。そして私たちに、このようなイベントを開くくらいの実力があるんだと、世の中に見せつけたかった。
 大会そのものの性格づけとしては、専門家が集まった学会的なものにするか、もっと砕けた学園祭的なものにするか、そこを曖昧にするというより、欲張って両方をやろうとしたのではないかと思う。
 東京では開かないと決めた。戯曲というのはどこでも書ける。文化の中央集権化を批評し、地域の演劇を活性化したかった。
 劇作家や演劇人は、それぞれ別々な現場にいることが多い。だが、本業でもないのに、4日間合宿みたいに寝食を共にして、本気で交流する。それ自体が、「事件」だった。
 今回はJCOMホルトホール大分を中心とした、大分の演劇人の皆さんの豊かなネットワークに、ご一緒させていただく。大分の皆さんと、今の「私たち」を、存分に確かめ合いたい。
 個人的には、劇作家協会新人戯曲賞の、大分での公開審査が楽しみである。

 【プロフィル】1983年に燐光群を旗揚げ。「屋根裏」「だるまさんがころんだ」等により、岸田国士戯曲賞、鶴屋南北戯曲賞、読売文学賞、紀伊国屋演劇賞、読売演劇大賞最優秀演出家賞等を受賞。他に「カムアウト」「くじらの墓標」「天皇と接吻」など。日本劇作家協会前々会長。
※この記事は、12月4日大分合同新聞夕刊1ページに掲載されています。
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