大分県内ニュース
地域密着!郷土のニュースとスポーツ

久住あざみ台展望所跡 進まぬ公園構想

「水源に影響」熊本の住民反対

 竹田市が市内久住町白丹の「スカイパークあざみ台展望所」跡地に計画する公園整備の構想が行き詰まっている。隣接する熊本県産山村の住民が「開発により、村内の山吹水源に土砂が流入する恐れがある」と反発しているからだ。市は和太鼓集団「DRUM TAO」の公演にも使用できる野外舞台などを設けて観光振興を図りたい考え。県境を越えた反対の声に解決策を見いだせないでいる。
 あざみ台は阿蘇くじゅう国立公園内の標高1036メートルに位置する丘。久住高原や阿蘇五岳、祖母・傾山を望むことができる。地元生産森林組合の土地に旧久住町が展望所を整備。1993年から公設民営でレストランや売店を運営したものの、2015年に赤字を理由に撤退、閉鎖された。
 市によると、跡地に計画しているのは「天空の展望公園」。市を拠点に活動し、国内外で人気のあるTAOを核とした芸術村づくりを付近一帯で目指している。野外舞台(809平方メートル)をはじめ、草地を含む斜面を活用した客席(1290平方メートル)や114台分の駐車場(3609平方メートル)などを設ける。19年度に完成する予定で、本年度は当初予算に1億5千万円を計上した。
 一方で開発には国の保安林約1万5千平方メートルの解除が伴い、昨年11月に市は産山村産山区(80世帯)に概要を説明。同区からは「開発すべきではない」との回答が寄せられた。
 同区によると、水源地は計画地から約1キロ南にある。昨年7月の福岡・大分豪雨で大量の土砂が流入し、水道が使用できなくなったという。
 高橋頌慈(しょうじ)区長(73)は「あざみ台に接する国道442号で大分県が改良工事を手掛け、雨が降ればそこから泥水が流れ込んでいた。土砂が流入した要因であり、これ以上開発が進むと水源への影響は計り知れない」と指摘する。
 大分県は対策として市に国道近くに調整池を設けるよう提案している。ただ「公園開発関連の工事であり、費用は市が負担すべき」との立場。市も「県が管理する国道に市の予算を投じる必要性があるのか」と足並みはそろっていない。
 計画を進めるのに当たり本来、産山区の同意は必要としないが、市は「多くの人に親しんでもらう施設となるには地元の理解が必要」と強調する。本年度中に完成予定の野外舞台はいまだ手つかずのままで、野田良輔副市長は「最善策を探り、粘り強く説明を続ける」と話している。 
※この記事は、11月10日大分合同新聞夕刊11ページに掲載されています。
OPENCLOSE

速報ニュース

ニュースアクセスランキング 19時1分集計

ランキング一覧を見る

大分合同新聞ニュース絞り込み検索
記事の絞り込み検索が可能になりました!

期間選択
ジャンル選択
記事種別選択

大分県の天気

PM2.5情報
大分県の測定データ大分市の測定データ
大分合同福祉事業団
インターネットによる募金「かぼす募金」を受け付けています
ぶんぶん写真館
記者やカメラマンが撮影した写真を閲覧・購入できます。
大分合同新聞
販売店検索はこちら
お近くの販売店を今すぐ検索!
HELLO KITTY×大分合同新聞
おともだちカード
「大分合同新聞 HELLO KITTY」が大切なあなたの気持ちをお届けします。

全てのお知らせを見る

電子書籍のご案内

ページ上部へ戻る