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パン教室、工作… 発達障害児が楽しめる場を

 発達障害がある子どもたちの趣味や楽しみを増やす場が広がっている。専門家の助言を受け、特性を考慮した活動内容や環境などを工夫。じっとしていられない、他者とのコミュニケーションが難しい、新しい環境に適応できない……。さまざまな理由で習い事や芸術鑑賞をためらってきた現状が少し変わりつつある。

 「どすこい、の手つきで生地を延ばしましょう」。今月10日に大分市内のキッチンスタジオであった親子パン教室。企画した講師の中川望さん(33)=宇佐市子安町=は腕を伸ばし、相撲の押す動作をしながら優しく説明した。
 教室は障害児向けに初めて開催。自閉症や注意欠陥多動性障害などがある子や母親ら9人が参加した。
 別府市鶴見の作業療法士津田憲吾さん(34)が協力し、特性を把握。▽作業工程を書き出して見通しを示す▽疲れたときの休憩場所を設ける▽具体的な表現で説明する―ことなどに心を配った。
 2時間半ほどで、ふっくらとしたパンが焼き上がると歓声が上がった。「これまでは続けて通うことができる場所がなかった。画期的な教室ですね」と、娘(19)と参加した大分市片島の安部雅枝さん(52)。
 みんなの喜ぶ顔を眺めながら、中川さんは「自分に自信をつけるきっかけの場所にしていきたい」と話した。

特性を考慮し工夫
 宇佐市木部では2016年から月に1度、約30人の親子らがカフェに集まり、障害の有無に関係なく絵画や粘土工作などを楽しんでいる。創作活動の場を設けたのは、長男(13)に発達・知的障害がある作業療法士杉木恭子さん(41)=中津市三光。「アートは自分を自由に表現できる。みんなの可能性が広がる場所になれば」と願う。
 映画を楽しむ新たな試みも。国民文化祭、全国障害者芸術・文化祭のプレイベントとして7月16日、発達・知的障害者を対象にした観賞会が別府市のビーコンプラザで開かれる。会場を暗くすることや大きな音が出ることを上映前に説明。変化に対する不安感の軽減を図る試みは県内では初めてという。
 大分、別府両市では発達障害の子どもたちが参加できるスポーツ教室もある。津田さんは「(障害の)特性が認知されてきたことで、活動できる場が広がってきたのではないか」とみている。 

※この記事は、6月26日大分合同新聞夕刊11ページに掲載されています。
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