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焼酎かす有効活用 宇佐市にバイオガス発電所 7月稼働

企業の未来電力(末宗秀雄社長)は、焼酎の製造過程で出る焼酎かす由来のガスを燃料としたバイオガス発電に乗り出す。7月の稼働を目指して同市日足地区に発電所を建設。焼酎かすの処理費用は高額で、メーカーを悩ませているといい、地元の新たな再生エネルギーとして期待される。
 県内を中心に酒造会社から、蒸留後に残る焼酎かすを回収。メタン発酵させて発生したバイオガスを燃やして発電する。ガスを取り出した後に残る消化液から液肥を、固形物から堆肥を作り、日足地区の農家に無償で提供する。関連会社が所有するカボス園でも活用する予定。
 同社は建設に先立ち、県内の酒造会社にヒアリングを実施。メーカーが多額の処理費用をかけて焼酎かすを処分している点に目を付けた。
 「環境に配慮したクリーンエネルギーの普及に加え、メーカーの負担軽減にもなる」として事業化を決めた。
 発電所は日足のミカン園跡地に建設。敷地面積約8千平方メートルに、発電機やメタン発酵槽、液肥貯蔵槽などが並ぶ。総事業費は8億~10億円程度。年間の発電量は約303万キロワット時で、一般家庭・約840世帯が年間に消費する電力量に相当する。九州電力に売電し、年間1億2千万円の収入を見込んでいる。
 未来電力は2013年創業。エネルギーの地産地消型社会を目指し、県内で自然エネルギー発電装置の導入などを進めている。バイオガス発電事業は、日本プライスマネジメント(北九州市)からノウハウの提供を受けたという。末宗秀平専務取締役は「循環型エネルギーの新たなモデルとして、全国に普及させたい」としている。 

<メモ>
 アルコール発酵した焼酎の「もろみ」を蒸留した後に残る焼酎かすは、原料の芋、麦、米などの有機物と90%以上の水分を含み、製品の約2倍の量が排出されるといわれる。重量や特有の臭いがあること、多額の費用がかかることなどから、酒造会社は処理に苦労している。
※この記事は、5月25日大分合同新聞朝刊5ページに掲載されています。
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