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小半鍾乳洞再開いつ、落石相次ぎ2年近く休業

天然記念物…工事にも許可必要

 佐伯市本匠にある小半(おながら)鍾乳洞が2年近く休業したままになっている。周辺の崖から落石が相次ぎ、来場者の安全が確保できないため。調査の結果、さらなる落石の恐れがあり再開のめどは立っていない。国の天然記念物である鍾乳洞の対策工事には国の許可が必要で、市は専門家の意見も聞きながら再開を模索している。
 鍾乳洞は1899年に地元住民によって発見され、1922年、県内で初めて国の天然記念物に指定された。全長は約700メートル。洞内には斜めに傾いた石柱など学術的に貴重な鍾乳石もあり、年間5千~6千人が訪れる観光スポットとして親しまれてきた。
 市観光課によると、2016年1月18日に鍾乳洞の入り口付近で最初の落石を確認。いったん閉鎖し、周辺のもろくなっていた崖の石を取り除いて約1カ月後に再開した。しかし、その後も落石が複数回発生。6月30日には直径1メートル以上の岩が鍾乳洞の案内所を直撃し屋根を突き破ったため、以降は休業。入り口に通じる市道も通行止めにした。
 市は原因を探るため、専門業者に周辺の崖の状況調査を依頼。その結果、落石の恐れがある箇所は132カ所に上り、うち58カ所は「著しく不安定」と判定された。市教委によると、鍾乳洞を造る石灰岩は表面が風化しやすく、ひび割れなどに草木が根を張り、壊れやすくなった可能性があるという。
 天然記念物の現状変更は文化財保護法で国の許可が必要なため、市は専門家や関係機関と協議。ただ、不安定な石はかなり高い位置にもあり「鍾乳洞への道を落石に耐えられるロックシェッド(コンクリート製の囲い)で覆うとなれば、相当大規模な工事が必要になる。保護しながら安全対策を講じるのはハードルが高い」と頭を悩ませる。
 鍾乳洞前の市道は生活道でもあるため、市は20年度中に迂回(うかい)路となる橋を近くに架ける。一方で鍾乳洞へ続く道はこの市道しかなく、再開の見通しは立っていない。同課は「鍾乳洞ファンは全国にいて、今も再開を望む声を聞く。地域の大切な観光資源だけに何とか再開を目指したい」としている。
※この記事は、5月25日大分合同新聞夕刊11ページに掲載されています。
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