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終電早まり募る不満 ダイヤ改正から2カ月 波紋JR㊤

 JR九州が過去最大規模の減便に踏み切ったダイヤ改正から、17日で2カ月となった。日豊、久大、豊肥の3路線で計38本の列車が廃止された県内は、利用者にどんな影響が出ているのか。現場を取材した。

 ホームは真っ暗だった。
 4月22日午前1時38分、大分駅。博多からの臨時特急を降りた大分市内の主婦(26)は目を疑った。
 階段の照明も消えている。「何があったの?」。列車の明かりと改札口から漏れる照明の光を頼りに、降車した200人以上の客と歩を進めた。コンコースに出ると出入り口は施錠されていた。
 前日の夜、福岡市であったロックバンドのコンサートを楽しみ、日帰りするところだった。午後10時5分発の大分行き最終便には間に合わず、約1時間後の臨時特急に乗った。
 駅員は臨時便を忘れて業務を終えていた。警備員がすぐトラブルに気付いて対応したものの、余韻に水を差された主婦は「こんなことが二度とないようにしてほしい」と眉をひそめた。

「日帰りできぬ」
 トラブルの背景にあるのは、午後11時博多発大分行き特急ソニックの廃止だ。ダイヤ改正で中津止まりに変更されたため、大分駅までの利用者にとっては、最終便の出発が約1時間繰り上がった。今回のコンサート客も、改正前なら最終便に間に合うはずだった。
 「福岡でイベントがあるときに日帰りできない」「非常に不便」
 減便計画に対する意見を募るため、大分市が1~2月に実施した市民アンケートでは、寄せられた186件のうち約2割が最終便の問題に触れていた。「午後11時発の復活を」との声が相次いだ。

スタンス崩さず
 「臨時便を出して対応する」。JR九州はスタンスを崩さなかった。今回、問題となった列車は福岡市内で人気のコンサートが二つあったため、改正後初めて運行した臨時便だった。
 大分支社はダイヤの見直しがトラブルにつながったと認める。「引き継ぎがうまくできていなかった。指導を徹底する」
 終電時間の繰り上げには、ビジネスマンも不満を募らせる。10日午前0時半すぎの大分駅。島根県への出張から戻った大分市片島の会社員男性(40)は「月に1回は終電に乗る。顧客との打ち合わせも早めに切り上げ、時間にゆとりがなくなった」と漏らした。

<メモ> ダイヤ改正は3月17日に実施。赤字が続く鉄道事業を合理化するため九州全体で運行列車を1日当たり117本削減した。県内では改正に合わせ、日豊線の牧駅(大分市)が無人になった。
※この記事は、5月17日大分合同新聞朝刊21ページに掲載されています。
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