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「天災 誰も恨めない」悔しさにじませる

 中津市耶馬渓町金吉(かなよし)の山崩れ現場で見つかった3人目の遺体は、住人の無職橋本アヤ子さん(86)の可能性が高いとみて県警は17日、身元の確認を進める。40代前半で夫を亡くし、現在も行方不明の長女・江渕めぐみさん(52)ら子ども2人を育て上げた。「明るく前向きな人だった」。往時を知る人らは周囲に慕われていた姿を思い起こす。
 「仕事一本で真面目な性格」「明るく朗らかで、かわいがられていた」
 親族らによると、橋本さんは20年ほど前まで大分市で暮らしていた。結婚から10年以上たち、子どもに恵まれた。41歳のときに夫の義人さんを病気で失い、小学生だっためぐみさんらを養うため、清掃会社に勤務。スーパーや消防署に派遣され、額に汗しながら働いた。
 手先が器用で、人形や子どもたちの服を手作りしていた。「いつも忙しくしていたが、子どもたちに優しかった」。当時、近所に住んでいた大分市内の高齢女性は、橋本さんがめぐみさんらをおんぶして編み物をしていたシーンが頭に浮かぶ。
 60歳を過ぎ、めぐみさんに呼び寄せられ、中津市耶馬渓町で穏やかな暮らしを送っていた。親族の女性(71)は「天災だから誰も恨むことはできない」と悔しさをにじませた。
※この記事は、4月17日大分合同新聞夕刊11ページに掲載されています。
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