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「障害者への差別」 JR九州駅無人化問題

 JR九州が3月17日のダイヤ改正に合わせ、大分市内の8駅を無人化する計画に対し、県内の障害者や支援者らでつくる「だれもが安心して暮らせる大分県をつくる会」が12日、大分市内で抗議集会を開いた。約200人が「JRは誰もが安心して利用できる公共交通としての責務を放棄している」「障害者に対する明らかな差別行為だ」などと計画の撤回を訴えた。
 だれもが安心して暮らせる大分県をつくる会は2011年から障害を理由とした差別を禁止し、合理的配慮を求める条例の制定に向けて活動を展開。16年4月の県条例施行につながった。集会は「無人化が条例などに真っ向から反しており、見過ごせない」と企画した。
 共同代表の徳田靖之弁護士(73)は、障害者基本法などが公共交通の事業者に対し、障害者の自立や社会参加を支援するよう求めていると説明。「無人化は障害者や高齢者に不便を押し付けるものだ」と批判した。
 無人化の動きが8駅にとどまらず、九州全体に広がる可能性も指摘。「計画撤回に向けて粘り強く行動していこう」と呼び掛けた。
 会場からは憤りの声が相次いだ。重度障害があり、車椅子で生活する吉田春美さん(64)=大分市花高松=は、無人化の対象になった高城駅を月に数回利用する。「頼りになる駅員さんがいるからこそ、安心して利用できる」と強調した。
 同市の宮西君代さん(55)は「無人化になれば、手助けが必要な人は前日までの予約という障壁ができる。急な変更も利かず、時間に縛られる」。視覚障害がある同市坂ノ市西の鍼灸(しんきゅう)師、釘宮好美さん(43)は「まず駅のバリアフリーやホームドアを整備すべきではないか」。
 行政が解決に乗り出した事例も報告された。前中津市長の新貝正勝さん(74)は市内の今津、東中津駅で無人化が持ち上がった際、市が人件費を負担してJRのOBを配置して不在となるのを回避したと説明。「対立するのではなく、一緒にいい方法を作り上げていくことが必要」と話した。
 集会では無人化や大幅減便に反対する決議をした。近くJR九州大分支社に決議文を提出する。

<メモ>
 JR九州は赤字が続く鉄道事業の合理化の一環で、大分市内の8駅で無人化を計画している。対象は日豊線の牧、高城、鶴崎、大在、坂ノ市の5駅と豊肥線の敷戸、大分大学前、中判田の3駅。既に無人の滝尾、幸崎両駅を含めた計10駅で、遠隔操作で乗客案内や安全確認などをする新システム「スマート・サポート・ステーション」を導入する方針。
※この記事は、2月13日大分合同新聞朝刊19ページに掲載されています。
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