おおいた豊後大野ジオパークのシンボルマークを付けた小ネギを持つ、プロスパ生産組合の中村代表理事(右)と光進の阿南社長=豊後大野市役所 小ネギを水耕栽培している農事組合法人プロスパ生産組合(豊後大野市緒方町、中村進代表理事)は、おおいた豊後大野ジオパークのシンボルマークを商品パッケージに印刷し、出荷している。同組合は「産地のPRとジオパークの周知につながれば」と期待している。 組合は1996年設立。町内各地のハウス約1・6ヘクタールで年間約218トン(約7万3千ケース)の小ネギを生産して県内外に出荷している。 取引先の青果卸「光進」(大分市、阿南光昭社長)が熊本県のスーパーチェーンから「産地が見える農産物を売りたい」との要請を受け、同組合に相談した。 中村さんは、阿蘇溶結凝灰岩でできた市内の滝をモチーフにしているシンボルマークが「豊後大野の特徴が伝わりやすいのでは」と着目。管理するジオパーク推進協議会(市商工観光課内)にマーク使用を申請し、認められた。 白地に青色で印刷されたマークは緑色の小ネギに映える。昨年11月中旬から月200ケースを出荷しており、今年3月には同500ケースに増える予定。中村さんは「市内産の農林産物でマーク使用が増えれば、1次産業活性化にもつながるのでは」と話している。