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フッ化物洗口広がる 小中学校で虫歯予防

 県内の公立小中学校で、虫歯予防を目的にした「フッ化物洗口」が広まっている。歯を強くする効果があるとして、県教委が4年前から推奨する。副作用を心配する声に配慮しながら、着々と実施校を増やし、10月31日現在で16市町村の114校に。県教委は「保護者が希望すれば、どの学校にいてもフッ化物洗口ができるようにしたい」と、さらなる普及を目指している。
 「口の中に液を行き渡らせてください」―。豊後高田市の桂陽小学校(249人、畑尾洋之校長)の全教室で、児童が洗口液を口に含んだ。右、左と顔を傾けながら、約1分間、うがいをした。
 洗口液は市内の薬剤師がフッ化物の粒と水を調合し、薬局の無菌調剤室に保管している。畑尾校長は「薬剤師が作るので安心。子どもたちも問題なく取り組んでいる」と話す。
 県教委によると、県内の実施校は2016年3月末時点で12校(4市村)だったが、現在はその9倍以上。姫島、津久見、豊後高田、杵築の3市1村は全ての小中学校で取り組む。本年度は豊後大野、竹田、由布が新たに参加した。玖珠、九重両町だけ実施していないが、「導入に向けて検討に入った」と方針は固めている。
 一部の保護者が洗口液の誤飲や中毒症などを不安視しているため、各学校は同意を得られた児童生徒のみに実施している。大分市上宗方の岩田史絵さん(43)は「劇薬といわれる薬物を口に入れることに抵抗がある。学校現場で一斉にやることに違和感がある」と心配し、小学1年の長女に受けさせていない。
 歯科医師で、県健康づくり支援課の大津孝彦課長補佐は「フッ化物は、ほとんどの市販の歯磨き粉にも配合されている。洗口液5回分を一気に飲み込んだりしない限り、問題ない」と説明。「ぜひ多くの子どもたちに利用してもらいたい」と話している。
※この記事は、11月12日大分合同新聞朝刊23ページに掲載されています。

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