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大規模土砂崩れ 特殊な地形影響か

 福岡・大分豪雨の土砂崩れを現地調査した日本地すべり学会(落合博貴会長)の調査団が16日、日田市役所で結果の概要を公表し、同市小野の大規模土砂崩れは特殊な地形が影響したとの見方を示した。数千~数万年前に起きた土砂崩れで山腹に土砂のたまりやすい場所ができ、堆積した大量の層が水を含んで一気に崩れた―と発生プロセスを説明。調査団によると、全国的に珍しいケースという。
 現地は崩れた箇所の上部にもひび割れが見つかっており、今後も注意が必要と指摘した。県は地面の動きが分かる伸縮計や傾斜計を設置するなど監視を続けている。
 調査団によると、崩壊したのは山の中腹。過去の土砂崩れで山の形が崩れ、棚のような傾斜の緩い地形ができていたと推測され、上から落ちてきた土砂が長い年月をかけて堆積したとみられる。山頂方向からは2本の谷筋があり、雨水が集中しやすい場所だった。
 通常の土砂崩れで起きる「表層崩壊」は、崩れる表土層の厚さは1~2メートル程度。現地は厚さ20メートルほどの層が崩れたと推測されるという。地盤が崩れる「深層崩壊」とも違うメカニズムだといい、こうした現象は「あまり聞いたことがない」(落合会長)としている。
 調査は14日から、日田、中津、福岡県朝倉、東峰の4市村で実施した。今後、詳細な調査や、防災関係の学会と連携した取り組みを検討する。
 土砂崩れは6日午前に発生し、市消防団の山本岳人さん(43)が巻き込まれて死亡。流出した大量の土砂が小野川をせき止めた。住民によると、現地は「クエのハナ」と呼ばれ、崩れやすい場所だったという。
※この記事は、7月17日大分合同新聞朝刊21ページに掲載されています。

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