坂口志文さん、若手にエール

共同通信の単独インタビューに応じるノーベル生理学・医学賞の坂口志文・大阪大特任教授=6日、ストックホルム(共同)

 【ストックホルム共同】ノーベル生理学・医学賞を受賞する坂口志文大阪大特任教授が6日、ストックホルムで共同通信の単独インタビューに応じた。若い世代の研究者に対し「本当に自分のやりたいことを見つけ、継続していくことで、ユニークな科学をつくっていってくれることを望む」とエールを送った。

 受賞理由である制御性T細胞の研究に打ち込み、時間はかかったが広く認められるようになった自らが「一つのロールモデル(手本)になれば」とも語った。

 基礎研究への資金支援に関しては、日本が他の高所得国に比べて額が少ないことを指摘し「若い人がサイエンス(の分野)に入ってこなくなる」と懸念を表明。「日本が科学技術立国としてやっていこうと思うならば、しっかりとサポートするべきだ」と強調した。

 自身が切り開いた制御性T細胞の研究にも言及。この細胞の働きを発見し、重要性を証明したことには「意味がある」とした上で「まだまだこれから前へ進めていかなければならない」と意欲を語った。

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