航空機や電車で相次ぐモバイルバッテリーの火災を受け、日航は2日、機内の荷物棚で発火したリチウムイオン電池を客室乗務員(CA)が消火する手順を報道陣に公開した。
羽田空港に隣接する機内を模した訓練施設で乗客役が煙の発生を訴えると、CAが棚の扉に触れて発熱源を確認。呼吸できるように酸素が供給されるフードを頭にかぶり、扉の隙間に消火器の噴射口を差し入れた。消し止めた後は、電池をバケツに移して水をかけた。
リチウムイオン電池は、変形や劣化で発火リスクがあり、機内預け入れの荷物に入れるのは禁止されている。日航でも今年、乗客の持ち込んだ電池の発煙が1件あり、CAが消し止めた。