香港、独立委で火災調査へ

高層住宅群の火災発生後、寄付された衣類を仕分けるボランティアたち=11月28日、香港新界地区大埔(ロイター=共同)

 【香港共同】香港政府トップの李家超行政長官は2日に記者会見し、高層住宅群での大規模火災を巡り、独立委員会を設置して調査すると明らかにした。住宅は当時補修工事をしており、管理体制に深刻な問題があったとの認識も示した。

 独立委は裁判官が主宰し、報告書は全面的に公開するという。

 火災を巡っては企業や団体から約30億香港ドル(約600億円)の寄付が集まっている。うち12億香港ドルは中国本土系の企業などが寄せた。1日付の中国系香港紙の文匯報が報じた。

 火災は11月26日に発生し、151人が死亡、約30人が安否不明となっている。

 中国企業ではIT大手アリババや自動車大手、比亜迪(BYD)などが1千万香港ドル以上の寄付を表明。電子決済サービス「アリペイ」が被災者への寄付を行う専用サイトを設置し、中国の約42万人から計1億8千万香港ドルが寄せられた。

 香港では、11月30日までに個人の寄付だけで計9億香港ドルが集まった。

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