日産自動車は14日、ショッピングモール内への出店を2027年度以降、30店以上に倍増させる計画を明らかにした。アパレル業界などで増えている「体験型店舗」と呼ばれる形態で、その場で販売せずに車両の特色を説明する。経営難によるブランド力低下で販売店への来客が減っており、幅広い顧客層に新型車をアピールし業績回復を目指す。
日産は現在、こうした店舗を神奈川県や石川県、福岡県などで13店展開。購入を希望する人がいれば、近隣の販売店に送客する。
横浜市泉区の商業施設内の店舗を運営する日産神奈川販売の担当者によると、他社の車に乗る人や車を持たない人も多く訪れるという。