政府は近く策定する総合経済対策に、造船業の再生に向け、官民で1兆円規模の投資を目指すことを盛り込む方針だ。関係者が14日明らかにした。生産基盤強化や研究開発を後押し。経済安全保障の観点から造船業の強化は重要だと判断した。
複数年度にわたり支援するため基金創設案も浮上。2025年度補正予算案に関連経費を計上する方向で調整している。
政府は造船業の年間建造量を35年に現在の倍に増やしたい考え。実現に向け、今後10年で国と造船業界がそれぞれ約3500億円を拠出する見通しだ。残りの投資資金の確保策は検討中だが、計1兆円規模を目指す。