関西電力は14日、今月10日に着手した美浜原発(福井県美浜町)の原発新設に向けたボーリング調査の様子を報道陣に公開した。2027年3月までに敷地内外の21カ所で地質の状況や地盤の硬さを調べ、原発設置に適したエリアを選定する。
午後1時ごろ、原発北側エリアにある1カ所で、協力会社の社員2人がボーリングマシンで地盤を掘り進める作業を公開。この地点では12月初旬までに、「コア」と呼ばれる棒状の試料を地下65メートル付近まで約1メートルずつ採取する。これまで約20メートル分の試料を取ったという。
関電担当者は「まずは安全に作業を進めたい」と決意を述べた。調査は全体で最長30年ごろまで実施する。