1985年の日航ジャンボ機墜落事故の現場「御巣鷹の尾根」(群馬県上野村)の登山道が14日夕、冬季閉鎖された。今年は事故から40年となり、登山道を管理する黒沢完一さん(82)は「一般の人の慰霊登山が増えたように感じた」と述べた。冬季閉鎖を経て、2026年4月29日に開山する予定だ。
この日は、黒沢さんや日航社員らが、登山道にはみ出した枝を切ったり、尾根に立つ「昇魂之碑」の前に色とりどりの造花を供えたりして冬支度をした。
尾根ではこれまで、携帯電話の電波が通じにくかったが、村が10月にKDDI(au)の協力を得て、尾根の一部で常設の通信環境を新たに整備した。