国宝・五重塔内部、奥まで初公開

醍醐寺の国宝・五重塔の内部を説明する小暮徹順課長=14日午後、京都市伏見区

 世界文化遺産「古都京都の文化財」を構成する寺社の一つ、醍醐寺(京都市伏見区)は14日、国宝・五重塔の1階部分に当たる「初層」の内部を15日から一般向けに公開するのを前に、報道陣に公開した。入り口近くの一部を公開したことはあるが、奥まで見られるのは初めて。平安時代の仏教壁画が良好な状態で残っている。

 内部は通常、法要時を除き非公開。真言密教を日本に伝えた弘法大師空海らの像が四方の壁に並び、密教の世界観を示す曼荼羅が天井や壁一面に描かれている。

 五重塔は高さ約38メートル。後醍醐天皇を追悼するため951年に建てられた。京都府内で最も古い木造建築とされる。

最新記事
浸水の地下駐車場、止水態勢不備
25年度補正、前年超えへ
日本実験棟は「第二の故郷」
25年度補正予算、前年超えへ
環境相「復興加速に全力尽くす」