モーター大手のニデックが14日発表した2025年9月中間連結決算は、純利益が前年同期比58・6%減の311億円になった。グループ内の不適切な会計処理の疑いに絡み、関連する可能性がある計870億円余りの損失などを計上したことが響いた。
東京都内で記者会見した岸田光哉社長は「株主らに多大な迷惑と心配をかけ、深くおわびする」と陳謝。「企業風土の改革に取り組むべく、あらゆる手段を講じている」と述べた。
売上高は0・7%増の1兆3023億円。不適切会計問題について第三者委員会の調査が続いているため、開示が例年より遅れていた。岸田氏は調査の最終的な報告書が年内には提出されないとの認識を示した。