長野県農業協同組合中央会(JA長野中央会)の神農佳人会長(68)は14日、全国農業協同組合中央会(JA全中)の会長選への立候補を東京都内で表明した。高齢化や生産コスト高に直面する地域農協にとって現在のJA全中は「遠い存在」だと指摘した。「経営相談で地域に密着すべきだ」と刷新を訴えた。
立候補は神農氏1人のため、地域農協の組合長らによる信任投票が12月15日まで行われる。来年3月の臨時総会で正式に決定する。
JA全中が業務管理システムの開発に失敗し、運用コストが当初見込みより大幅に膨らむことが判明。現会長の山野徹氏は損失の責任を取って来年年3月ごろの辞任を表明した。