横田めぐみさん拉致から48年

横田早紀江さん(左から3人目)ら、北朝鮮による拉致被害者家族と面会するトランプ米大統領(右から3人目)と高市首相(同2人目)=10月、東京・元赤坂の迎賓館

 横田めぐみさん=失踪当時(13)=が北朝鮮に拉致されて15日で48年。家族は先月、日米首脳と相次ぎ面会して解決を求めた。母早紀江さん(89)は過ぎた年月の長さに「あぜんとする」と嘆きつつ、娘と再会できる日を信じて待つ。

 めぐみさんは新潟市立中1年だった1977年、部活動から帰宅せず消息を絶った。失踪の原因が分からず、早紀江さんは「真っ暗闇の中に投げ出された感じで、泣き叫ぶ毎日だった」と当てもなく捜し続けた日々を振り返る。拉致と判明し、97年に家族会を結成して救出活動に取り組んできた。

 父滋さんが87歳で亡くなって5年が過ぎた。早紀江さんは「なぜこんな大変なことが起きているのに(事態は)動かないのか」とたびたび憤りをあらわにし、今月11日の取材では「精も根も尽き果てた。もう会えないかもと思う時もある」と心情を吐露した。

 石破茂前首相は膠着状態を打開できず退陣。高市早苗首相は就任2日後の10月23日、拉致被害者家族と面会し、金正恩朝鮮労働党総書記との首脳会談開催を北朝鮮に打診したと明らかにした。

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