花角新潟県知事「肌で感じ判断」

訓練を前にあいさつする東電ホールディングスの小早川智明社長=14日午前、新潟県刈羽村

 新潟県の花角英世知事は14日、東京電力柏崎刈羽原発を視察した。視察は知事就任直後の2018年9月以来。再稼働の是非について「簡単ではないが、自分の目で見て肌で感じる中で判断していく」と述べた。東電ホールディングスの小早川智明社長らの案内で、沸騰水型軽水炉の運転訓練センターでの事故を想定した訓練を見学した。

 6号機の原子炉建屋に入り、外部電源を確保する訓練の様子や、不適切な事案があったテロ対策などの対応を見て回った。視察後、記者団の取材に、前回視察時より「セキュリティーが厳しくなった」と語った。

 一方、小早川氏も「改善を進め、地域の信頼につなげたい」と話した。

 再稼働は花角氏の同意が焦点で、月内にも是非に関する判断を示す見通しになっている。花角氏が県民の意向を見極める材料に挙げた県内30市町村長との懇談会と、県民から意見を聞く公聴会は8月に終了。今月11日までに県民意識調査の結果も出そろった。12日には立地2自治体の首長と会談。柏崎市長は早期判断を求め、刈羽村長は判断を一任すると述べた。

最新記事
為替相場 14日(日本時間15時)
東京株式 14日15時
津波検知、最大10分早く
大学生就職内定率、73・4%
紅芯ダイコンのカット野菜