赤沢亮正経済再生担当相は19日、トランプ米政権の高関税措置を巡る日米交渉で8回目の閣僚協議を実施するため、週明け早々にも訪米する意向を明らかにした。20日の参院選後となる見通しで、渡米は約3週間ぶり。米国が相互関税の上乗せ分を発動する8月1日を念頭に「双方が合意できる着地点を探す努力を続けたい」と強調した。残り10日程度で一定の合意を目指す姿勢を崩しておらず、対面協議を通じ前進を急ぐ。
大阪・関西万博を訪れたベセント財務長官ら米国代表団を応対した後、記者団の取材に応じた。
ベセント氏は日米交渉の統括役を務めており、赤沢氏は今回の応対で「信頼関係が強固なものになったと考えている」と語った。正式な関税協議は行っていないと述べた一方、関税に関し意見を交わしたかどうかは言及を避けた。
日米交渉は、赤沢氏が4月から7回渡米しベセント氏らと対面で協議。6月中旬の首脳会談でも合意に至らなかった。自動車への追加関税の撤廃や引き下げを求める日本に対し、米国は貿易赤字削減を重視して難色を示している。