【ロンドン共同】英国で最大級の日本文化発信イベント「ハイパージャパンフェスティバル」が18日、ロンドンで開幕した。日本の漫画や食などを紹介する450以上のブースが並び、松竹は歌舞伎の衣装や舞台化粧を体験できるコーナーを初出展。多くの来場者が訪れ、日本への興味や関心を高めた。20日まで。主催者側は3万人以上の来場者を見込んでいる。
松竹は新型コロナウイルス禍で歌舞伎の海外公演がなくなったため、その魅力を広く伝えるためにイベント参加を決めた。ブースでは家族連れが盗賊の石川五右衛門らのきらびやかな衣装を着て写真撮影したほか、歌舞伎のユニークな化粧、隈取りを手の甲に描くなどして楽しんでいた。
人気演目に登場する八重垣姫の衣装を着たロンドン在住のエバ・ロザノさん(37)は「今度は日本に行って実際に歌舞伎を見てみたい」と顔をほころばせた。アニメのキャラクターのコスプレをした来場者も目立った。イベントは2010年に始まり、今年で21回目。