
聖武天皇愛用の袈裟復元
淡い色調が織りなす天平のみやびな衣が新たな姿を見せた―。正倉院(奈良市)の宝物で、聖武天皇が愛用したと伝わる「七条織成樹皮色袈裟」(奈良時代)の複製が3年がかりで完成し、22日、宮内庁正倉院事務所が報道陣に公開した。
七条織成樹皮色袈裟は、光明皇后が聖武天皇遺愛の品を東大寺大仏に献納した際の目録「国家珍宝帳」の最初に書かれた袈裟9枚のうちの1枚。
紺、緑、黄、紫など10色の糸の中から2~3色をより合わせて横糸に使い、つづれ織りと呼ばれる手法で雲のような不規則なまだら文様を浮き上がらせている。
複製された袈裟は縦137センチ、横243センチ、重さ1892・5グラムでほぼ原寸大。皇居で育てた古代種に近い蚕の生糸を使用している。
天然の染料を使用。より糸の表面は見える部分によって色合いに微妙な違いが出るため、織り上げる途中、微妙に調整しながら慎重に作製した。
時期は未定だが、一般に公開するという。
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