【ニューヨーク共同】ニューヨーク連邦地検は20日、ウィーンのレオポルド美術館が米国内で貸し出し中にナチスの略奪品の疑いがあるとして押収した絵画について、同美術館が本来の所有者側に1900万ドル(約17億円)を支払う代わりに絵を返還することで、美術館側と和解したと発表した。
この絵画は、オーストリアの表現主義の画家、エゴン・シーレ(1890~1918年)の油絵「ワリーの肖像」。略奪品かどうかの判断が焦点となり、訴訟に持ち込まれていたが、和解により約13年ぶりにウィーンに戻ることになった。
連邦地検によると、油絵はウィーン在住のユダヤ系美術商の所有品だったが、39年にナチスにより略奪された。第2次世界大戦後、オーストリア政府の手に渡り、レオポルド美術館が購入。同美術館は97年にニューヨークの近代美術館に貸し出し、美術商の米在住の子孫の訴えに基づき、連邦地検などが98年に押収した。
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