
[2010年2月25日 09時50分]
来年2月末の閉店が決定した大分パルコ=24日午後、大分市府内町
全国にファッションビルを展開するパルコ(東京都、平野秀一社長)は24日、大分市府内町の大分パルコ(野口高志店長)を、来年2月末で閉店すると発表した。大分の玄関口とも言えるJR大分駅前に1977年から立地する大型商業施設の撤退は、中心市街地活性化の取り組みへの影響が懸念される。
パルコは同日開いた取締役会で大分パルコの閉店を決めた。撤退の理由として(1)施設の賃貸借契約が来年4月に満了する(2)2010年2月期の売上高は約40億円の見込みで、ピーク時の1992年2月期(約116億円)の3分の1近くにまで減少(3)05年2月期以降、毎年数千万円の営業赤字が続いており、今後も黒字転換は難しい―を挙げた。
パルコが入居する大分開発ビルは、地場企業が出資する大分開発(吉村恭彰社長)が所有。パルコのほか、大分第一ホテルなどが入っている。パルコ部分は地上7階、地下1階。テナントは衣料ファッションや生活雑貨、カフェなど約80店舗。女性や若者を対象にした店が中心で、08年2月には雑貨専門店のロフトが地下1階に開店した。
同店は大分駅から約200メートル。大分市が策定し、一昨年7月に国の認定を受けた中心市街地活性化基本計画の対象区域内にあり、「今後、計画の年間商品販売額などの数値目標に影響が出る可能性もある」(大分市)という。市中心部では2000年1月にダイエー大分店(同市金池町)、昨年3月に大分サティ(同市中央町)が閉店している。
大分パルコの撤退について、姫野清高大分商工会議所会頭は「急な話で驚いている。今は何とか存続してもらえないかという思い」。県商工労働部は「33年の長きにわたり、若者を中心に人気を集めた大型店。大分市や中心部の商業関係者と連携し、大分の顔である中心市街地が元気を失わないようにしたい」とコメントを出した。閉店発表に関し、平野社長が25日に県庁で会見する予定。
若者のシンボル消える… 大分パルコ来年閉店 学生ら「残念」
来年2月に閉店することが明らかになった大分パルコ。大分市中心部の買い物客らは「駅前の若者のシンボルだったのに…」と、一様に驚きの声を上げた。
大分市の女子大学生(20)は「週3回は立ち寄る。10代、20代にとっては大分のファッションをリードする場所だった」と残念そう。
地下1階の「ロフト」の紙袋を提げた大分市の女性会社員(30)は「ユニークな雑貨の品ぞろえが充実している」と、多彩なテナントの魅力を指摘した。ただ、最近は「福岡県の天神地区や佐賀県のアウトレットモールにも足を延ばす。(撤退は)休日の高速料金が千円になったことが大きい」と“分析”する。
テナントで働く20代の店員は「突然の話でびっくりした。パルコ店内には県内唯一の出店も多く、客が減った印象はないが…」と戸惑いを見せた。
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