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無線で地震予知を 発生直前、電磁波で雑音

[2010年2月8日 09時58分]

「仲間を増やして被害軽減につなげたい」と話す国広秀光さん

「仲間を増やして被害軽減につなげたい」と話す国広秀光さん

 国東市国東町の国広秀光さん(61)は趣味のアマチュア無線を使って地震の予知に取り組んでいる。「震源地付近では、地震発生直前に電磁波が発生し、無線に雑音として入る」と言い、仲間とともに無線機で毎日チェックしている。「ぜひ、多くの愛好者に協力してもらいたい」と呼び掛けている。

 国広さんは国東市消防本部の元消防長。アマチュア無線は高校時代からの趣味で、日本アマチュア無線連盟県支部長も長く務めた。1995年の阪神淡路大震災の甚大な被害を現地に出向いた消防士仲間から聞き、地震予知の必要性を痛感した。
 電磁波と地震の関係に着目したのは2006年。5月27日の夕方、いつものように無線機のスイッチを入れると、聞き慣れない雑音が耳に入った。翌日の28日、伊予灘を震源とする地震(マグニチュード4・3)が発生。地震後に雑音が聞こえることはなかった。
 国広さんは「地震の1~3日前に震源で電磁波が放出される」と考え、毎日、無線機をチェック。最近は波形データの保存も始めた。「地震による電磁波を複数の場所で探知できれば、震源(の位置)が特定できるだろう」と期待する。
 地震前には人間が感じることができる、さまざまな前兆があるとされ、情報収集を進めている団体もある。国広さんは昨年5月、全国の協力者とともに地震予知アマチュアネット(JYAN)研究会を設立。無線機で電磁波に目を光らせる。
 現在の会員は40人で、県内は国広さんを含めて5人。電磁波の探知にはアマチュア無線機のほか、データを記録する装置(15万円程度)が必要という。
 国広さんは「県内に仲間を増やして無線機を使った直下型地震の予知を実現し、地震被害の軽減につなげたい」と話している。問い合わせは国広さん(TEL0978・72・3641。Eメールアドレスkunisaki@eos.ocn.ne.jp)。

<ポイント> 地震の前兆
 静岡県地震防災センターには、過去発生した地震の前に「動物が暴れた」「海面が光った」などのほか、「ラジオにノイズが入った」「テレビの画像が映らない」といった電磁波関連の報告もある。関西の財界が科学技術の振興を目的に設置する「関西サイエンス・フォーラム」(大阪市)は、地震学者や電磁波研究者らが電磁波異常、井戸水の温度や空気中のイオン濃度の変化―など複数のデータを重ね合わせた予知の研究を進める。

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