
[2010年1月16日 09時58分]
本来の姿を取り戻した熊野磨崖仏・大日如来像
豊後高田市田染平野の熊野磨崖仏(まがいぶつ)(国指定史跡・重要文化財)で、昨年8月から実施されていた磨崖仏の保存修理などが終了し、きれいな石仏の姿を取り戻した。
熊野磨崖仏は、田原山の山中にある岩壁に掘られた大日如来像(高さ約8・5メートル)と不動明王像(同)で、平安時代中期から末期に造られたとされる。
約10年前から表面が黄色く変色し、地元住民や観光客から問い合わせなどがあった。2005年から4年間かけて専門機関と原因などの調査を実施。黄色の地衣植物(藻類・菌類)が磨崖仏の表面を覆っていたため、石質劣化や鑑賞の阻害をなくす目的で、保存修理に取り掛かった。
作業では地衣植物を枯死させる紫外線殺菌灯の照射や着生植物の除去、壁面保護の処理などをした。事業費は1697万円。
市商工観光課文化振興係は「磨崖仏を覆っていた黄色の地衣植物がなくなったことで、平安時代同様の本来の姿に戻ったのではないか」と話している。
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