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乳がんが結ぶ「縁」映画化

[2008年7月1日 10時29分]

試写会であいさつをする(右から)江口さん、クテュリエさん、山田さん=28日夜

試写会であいさつをする(右から)江口さん、クテュリエさん、山田さん=28日夜

 乳がんと向き合い、命の大切さを訴えている豊後高田市の元養護教諭、山田泉さん(49)との出会いをきっかけに、何度も山田さんの元を訪れているフランス在住のチェロ奏者、エリック・マリア・クテュリエさん(35)。二人の交流を描いた映画が出来上がった。映像作家の江口方康さん(43)=フランス在住=が二人を追い続けて撮影。二十八日夜、市内で試写会があった。
 タイトルは「御縁(ごえん)玉―GOENDAMA―」。山田さんがクテュリエさんと知り合ったのはフランスを旅行中の昨夏。その時に「もう一度、会えるように」と互いの持ち物を交換。山田さんの長女が「また御縁がありますように」と、五円玉を渡した。この出会いを機にクテュリエさんは「音楽で乳がんの痛みを和らげたい」と何度も豊後高田市を訪れている。
 「クテュリエの日本に行く決意と思い、二人に引かれるままに映像を撮っていた」と江口さん。
 映画はクテュリエさんのチェロ演奏が流れる中、パリ、京都、大分を舞台に二人の交流、ホスピスや児童養護施設への訪問などに密着。七十二分間、互いに引かれ合い、命や生き方を考える様子をつづっている。
 試写会で江口さんは「この半年間、多くの人と出会い、一つずつ積み上げられて出来上がった。見てもらえて良かった」と述べ、「山ちゃんは太陽のような存在。自分たちは太陽に集まるチョウのようで、それが映像になって感動した」とクテュリエさん。山田さんは「いま見ることができて良かった。最後まで生ききってみようという希望をプレゼントされた。本当にありがとう」と涙を浮かべた。
 江口さんは「今後、映画祭などに出したりして多くの人に知ってもらいたい」と話していた。

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