
【明豊―関西】9回表明豊、無死一塁、稲垣翔が左前打を放つ=甲子園
【甲子園臨時支局】第93回全国高校野球選手権大会第10日は15日、阪神甲子園球場で3回戦4試合があった。県代表の明豊は第3試合で関西(岡山)と対戦。終盤に粘りを見せたが1―7で敗れ、8強入りはならなかった。
その他の試合は、智弁学園(奈良)光星学院(青森)東洋大姫路(兵庫)が勝って、準々決勝に進出した。智弁学園は、横浜(神奈川)に9―4で逆転勝ち。光星学院は徳島商を6―5で下し、東洋大姫路は新湊(富山)に11―1で快勝した。四国、九州勢はすべて敗退した。
第11日の16日は3回戦の残り4試合が行われ、ベスト8が出そろう。
15残塁、4度の満塁
「ロースコアの終盤勝負に持ち込みたい」。和田正監督の描いたゲームプランは序盤で崩れた。16人の選手をつぎ込む総力戦で何度も好機をつくった。しかし、あと一本が出ず、明豊ナインの「8強超え」への挑戦は終わった。
先発したエース高尾勇次(3年)は制球が定まらず、2回途中で降板。継投した岡本健一郎(同)もコントロールに苦しみ、連続押し出し。この回、1安打で4点を失った。高尾は「緊張はしなかったが、エラーで慌ててしまった」と悔し涙。岡本は「気持ちが弱かった。自分に負けた」と唇をかんだ。
打線もちぐはぐだった。好機を確実に生かしたかったが、初回はバントで送れず、強硬策に切り替えて併殺に終わった。
毎回走者を出し、満塁のチャンスも4度つくったが、関西のエース水原浩登に要所を締められ15残塁。六回に佐藤匠(3年)の二塁打で1点を返すのが精いっぱいだった。「ここぞという時の集中力が違った」。「相手が一枚上手だった」。選手の表情に悔しさがにじんでいた。
大量リードを許したが、最後まで諦めずに戦う姿勢は貫いた。六回は無死一、二塁から三塁ゴロを中島功揮(3年)が好処理。二塁の深田健成(同)、一塁の北里優太(同)とつないで三重殺を完成させた。さらに、七回には中堅の加藤将之(3年)が本塁へ好返球して追加点を阻止するなど、守備で魅せた。
「8強入りした2年前の先輩たちを超えたい」。その目標には届かなかったが、スタンドからは健闘をたたえる温かい拍手が送られた。
「全力で戦ったので悔いはない。来年また甲子園に戻ってきてほしい」と稲垣翔太主将(3年)。熱い思いを後輩に託した。
▽3回戦 関西―明豊 (13時21分、47,000人)
明豊 000001000|1
関西(岡山)04021000×|7
【評】明豊は関西のエース水原を打ち崩せず、15残塁の拙攻。投手陣も9四死球を与える不安定な内容で、投打の歯車がかみ合わなかった。
明豊は六回、1死から加藤が中前打で出塁し、佐藤の左中間を破る二塁打で1点を返した。しかし五、七、八、九回に4度満塁の好機をつくりながら得点できなかった。
先発高尾は投球が安定せず、2回に無死満塁のピンチを招き降板。継投の岡本も連続押し出しで先制を許すなど、五回までに7失点し、大勢を決められた。
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