
甲子園初出場ならず、引き揚げる文理大付ナイン=新大分球場
▼全力尽くし「楽しかった」
頼みの栄光貴(3年)が早々に降板し、打線もわずか1安打。文理大付の橋本英二監督は「先手を取られて、離されすぎた」と完敗を認めた。
初の決勝にも「選手たちに硬さはなかった」と橋本監督。「肩が軽いと言うので、直球で押そう」と、エースを迷いなく先発に送り出したが、5失点。「結果的には球が甘かった」
その後は納冨圭佑(同)、並川悠太(2年)とつないで踏ん張った。納冨は「今まで光貴に負担を掛けた分、頑張った」、並川は「少し緊張したが、先輩たちから言われた通り、笑顔で投げた」と振り返った。
ただ、打線は好機を築けず、得意の犠打を絡めた攻撃は出せずじまい。「明豊バッテリーは自信を持って配球していた。低めの変化球に手を出しすぎた」と橋本監督。八回に唯一の安打を放った盛田太郎(3年)は「このまま終われないと、初球の直球を思い切って振った」と涙はなかった。
主将の清国正太(同)は「満足ではないが、37人の3年と高校野球ができて楽しかった」と、すがすがしい表情で球場を後にした。
▼エース・栄「調子良かった」貫いた強気の投球
「相手が上だった。悔いはない」。決勝のマウンドを三回途中で降りた文理大付の栄光貴(3年)は試合後、すがすがしい表情で話した。
今大会、準決勝までの4試合を全て完投し、総失点は3。監督、選手から絶大な信頼を得ていた。「大会の中で栄が伸び、それを追いかけて周りも成長できた」と橋本英二監督。
完投する気持ちでマウンドに立った。「調子は良かった。だが、自信を持って投げた球を打たれた。まだ投げたかった」と栄。1年の秋からバッテリーを組んだ木曽俊輝(同)は「最後まで光貴らしい強気な投球だった。光貴で打たれたのだから仕方がない」ときっぱり。
栄は「目指すのはプロ。決勝まで投げてきた自信を持って、さらに強くなりたい」と力強く話した。
▼先制点が痛かった
文理大付・橋本英二監督の話 栄には精いっぱい投げるよう言ったが、相手打線はボール一つ甘いと(ヒットゾーンに)持っていった。(二回に先制された)高尾君に打たれたのが痛かった。
▼きっと後輩たちが
文理大付・長浜剛部長の話 (甲子園に)行かせたかった。(今大会初の連戦で)体調がベストで、打線が栄を楽にできていれば…。この負けを、きっと後輩たちがつないでくれると思う。
▼最後で負け悔しい
文理大付・清国正太主将の話 栄を援護したかったが、相手投手の出来がよかった。最後まで諦めず、八回にようやくヒットが出たが、焦って走塁ミス。最後にこんな形で負けてしまい悔しい。
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