
大分西に勝利し、笑顔で応援席に向かう鶴城ナイン=新大分球場
鶴城が粘る大分西を振り切り、5年ぶりに初戦を突破した。柴田誠監督は「学校創立100周年に花を添えられた。選手が平常心で粘り強く戦ってくれた」と相好を崩した。
甲子園に3度出場し、8強入りしたこともある強豪校。広島の野村謙二郎監督や広瀬純などプロ野球選手も多く輩出している。しかし、ここ数年は初戦敗退が続いており、「ことしこそは、という周囲の期待を感じていた」と柴田監督。チームは昨秋以降の県大会で未勝利。初戦の相手はダークホースの呼び声が高い大分西だったが、「昨年は開幕戦を経験しているので気持ちの面でこっちが有利」(山口啓介主将)と前向きに考えた。
6者連続三振を奪われる厳しい立ち上がりだったが、エースの盛田尚史(2年)を中心に粘り強く守って好機を待った。15の三振を喫し、放った安打は7だったが、四回と七回の好機に集中打を浴びせる効率的な攻撃で2点ずつをもぎ取った。
先制三塁打を放った服部晶伸(同)は「好機には思い切り勝負するよう監督に言われてきた。積極的なスイングができた」とにっこり。盛田は「この勢いを維持し、打たせて取る投球で次も完投したい」と力を込めた。
あと数メートル大分西涙
「(外野席に)入ってたらヒーローだったのに…」。最終回、1点を返し、なお2死一、三塁の好機。4番萩原康太朗主将(3年)が放った大飛球は、フェンス際で鶴城の右翼手に捕られ、大分西の戦いは終わった。
先発の佐藤滉大(同)は6連続三振を奪う上々の立ち上がりだったが、四回に直球を狙われて2点を失った。「最後の夏に懸ける鶴城の強い思いを感じた」と佐藤。
終盤、打線は持ち味を発揮した。七回に藤沢昴大郎(同)の適時打で1点。最終回も8番打者から主軸の萩原までつなぐ粘りを見せた。山本一孝監督は「最後に3年が意地を見せてくれた。負けたのは残念だが、彼らの頑張りには満足している」と話した。
▽1回戦
鶴 城 000 200 200-4
大分西 000 000 101-2
【評】鶴城は四回、1死二、三塁から服部の左中間を破る三塁打で2点を先制。七回には2死、二塁から御手洗、上野の連続長短打で2点を加えて突き放した。先発の盛田は再三走者を背負ったが、変化球を使って粘り強く要所を抑えた。
大分西は相手を上回る12安打を放ったが、鋭い当たりが野手の正面を突いた。九回も1点を返して追い上げたが、及ばなかった。
[PR]セントラル短資FX
※無断転載を禁じます。 当ホームページに掲載の記事、写真等の著作権は大分合同新聞社または、情報提供した各新聞社に帰属します。
![]()